旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

Microsoft社MS-DRM9機能概要とNetLeaderでの利用例(NTTコミュニケーションズ株式会社 小柴氏)

▼勉強会告知での紹介文

MS-DRM9の機能概要と具体的導入方法について解説後、各機能をNetLeaderでどのように利用しているかを紹介。時間があれば同社の新DRM技術"RMS"や"DRM10"について解説。

▼関連サイト

▼講演内容補足

  • 講演の主な流れ
    • MS-DRMライセンスの生成方法の解説
    • コピー配布に協力してくれたユーザやプロバイダに利益還元できるようにするために、ライセンス生成直前に条件画面へ誘導する技術がNetLeader(条件画面(Net)に自動誘導(Lead)することから命名
    • わざアリの解説
    • 試作中のパーソナルDRM(仮称)の解説
    • その他の話題
  • 日本の状況
    ホントにMS-DRMは安全なのか分からないから出さない、というお客が多い。わざアリにしても、DRMで映画本編を配布するなんてとんでもないという考え。
  • 時計の管理にDRMの一番の問題がある
    • DRMサーバにはサーバ側とクライアント側で時計がずれていないかチェックする処理が必須。
    • RMSイントラネット内でオフィスのファイルを保護するテクノロジ)では時計の管理が厳しくなりすぎていて、クライアントの時計がずれているとキーホルダが全て壊れてしまうというバグがある。
    • 家電メーカがDRMの一社独占を嫌ってOpenDRMを検討しているが、そこの検討チームでも一番問題になっているのは時計。有効期限を付ける限りは、クライアント側の時計をしっかり管理する仕組みが必要。
  • Creative Commons等の二次利用を助ける仕組み
    現在作っている仕組みでは、フルコントロールの権限が与えられたユーザはDRM保護されたファイルから生ファイルを取り出すことが出来る。(これは今までのDRM技術では不可能だったこと)

▼質疑応答

  • Q)パーソナルDRMを事業化する予定は?
  • A)まだ試作段階のため、事業化の予定はない。他の会社に提供する予定もまだない。
  • Q)DRMRMSでは、どちらの方が設定は楽か?
  • A)RMSの方が設定は大変だが、誰に対しても確実にファイルを見せないように出来る。
  • Q)講演の中で、個人で作ったFlashをパーソナルDRMで配信するという例があったが、「実はFlash職人だったんですね」なんて後ろ指を指されないようにするために、コンテンツの制作者を匿名化するとか、DRMサーバを分散することは可能なのか。
  • A)これは問題でもあるのだが、MS-DRMはサーバの認証を一切していない。そのため、(MS-DRMでは)どのサーバからもライセンスを発行できるので匿名化やDRMサーバの分散は可能。