旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

「超」整理法1 押出しファイリング / 「超」整理法2 捨てる技術 (続き)

7月20日の日記の続きです)

著者の野口氏は「超」整理法2にて、PC上の「データの整理・保存」に関する基本的な考えとして、以下の2つを挙げています。

  • 「何でもとっておく」:ハードディスクの大容量化によって「スペースを空けるために古いファイルを削除する」必要はなくなったため、ファイルは削除しない。
  • 「整理せずに、ひたすら保存する」:ファイルは時間順にフォルダに入れて、複数のファイルを外から検索する機能(文中ではこの機能を「GREP検索」と呼んでいる)を主に活用する。

で、ファイルを内容によってフォルダに分類するのは、「実世界の紙書類」の場合と同様の問題があるのでうまく機能しない、と主張しているのですが……それはなんだか行き過ぎのような気がします。

むしろ、複数のファイルをまとめて検索するという最終手段が強力なので、普段は自分の使いやすいようにファイルをフォルダ分けしてしまっても良いように思えます。「超」整理法のやり方だと、とにかく閲覧性が悪い――例えば、論文を書いているときに昔の論文を一通り見てみようと思ったら、個々の論文を検索で拾い上げる必要がある――ので、現時点で実用的なシステムを考えるなら、僕は「超」整理法のやり方を採用する気にはなれません。

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とはいえ、今後はSpotlightやWinFSのような技術が発展して、検索結果の閲覧性が向上しそうです。そうなると、将来的には「超」整理法のやり方で時間順にファイル管理しても閲覧性には問題がなくなるのか、それともカテゴリ分けによる閲覧性と、検索による閲覧性の両方にメリットを見いだすのか……? 単に僕が今までの考え方から離れられないだけかもしれませんけど、もうちょっと継続的に考えてみます。

参考リンク:
コード ネーム "WinFS": コンテンツに基づいたファイルの検索と管理を可能にする、革命的なファイル ストレージ システム(MSDN Magazine)
http://www.microsoft.com/japan/msdn/msdnmag/issues/04/01/WinFS/default.aspx

Insider's Eye -- PDC 2003レポート No.3--Longhornの機能と構造 1.Longhornファースト・ルック(@IT)
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/insiderseye/20031114pdc03-03/pdc03-03_01.html

アップル - Mac OS X - Tigerプレビュー - Spotlight
http://www.apple.co.jp/macosx/tiger/spotlight.html

アップル - Mac OS X - Tigerプレビュー - 検索テクノロジー
http://www.apple.co.jp/macosx/tiger/searchtechnology.html