旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

ネットアーク、P2Pやブログのコンテンツ伝播能力を競うコンテスト(INTERNET Watch)

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/08/23/4336.html

バイラル・チャレンジ!は、ネットアーク指定の音楽ファイルをP2Pソフトやブログなどを利用して、参加者が他のユーザーに対して、「開封してもらえるファイル」をどこまで配布できるかを競うコンテスト。

(略)

ネットアークでは、国内では100万人から150万人のユーザーがP2Pソフトを利用していると推定している。しかし、「大変残念なことにP2Pファイル交換ネットワーク上で、著作権侵害などの権利紛争が後を絶たない」という。P2P監視技術を持つ同社では、不正コンテンツの流通を監視する一方で、P2Pネットワークのあり方を模索。コンテストを通じて「インターネット上に生まれたP2Pという新しいメディアの潜在能力を損なわずに、最適なコンテンツ管理・流通方法を評価したい」としている。

単なるネットアークの宣伝行為……ですよね? 一般ユーザにすり寄ろうとしてイベントを企画したものの、企画者が何も分かってないせいで完全に意味不明なものになってしまった、というあたりでしょうか。

そもそも、1人の人間がどれだけ多くの人間にファイルを配布できるか競わせるなんて、それじゃあユーザ間を何ホップも経由するようなファイル交換なんて起こりにくくなってしまうと思うのですが。競争のルール自体が送信者1:受信者nのC/Sモデルを強制してません? 以前、似たような企画でNTTコミュニケーションズの「わざアリ」というのがありましたが、あれは「経路はどうでもいいからとにかくコンテンツを見て欲しい」というものだったので、そういうことは感じませんでしたけど。

とりあえず今回のチャレンジではファイルの伝播方法として「メール」が許可されているようですし、今時3MB程度のファイルなら大抵の人がメールで受け取れるでしょうから、この音楽ファイルをメールに添付してスパム的に大量送信すれば楽勝ですね……。P2P関係ねぇー。

      • -

(2004/08/26 00:45追記)
「ファイル交換」じゃないですね。「ファイル配布」でした。

しかし、このニュースを見たときの違和感をなんとか解決しようと思ったのですが……。うーん、「熱心な配布者が何人もいたら、1ホップでの配布で、ある程度ファイルが行き渡ってしまうのでは?」と思ったのですが、その説明ではなんだか失敗しているような気がしてきました。