旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

Ringoch.jp試験運用開始

http://about.ringoch.jp/
RinGOchユーザの方は&local;89cce1ea-5820-0652-0523-45bc6fe87c13/からもアクセスできます)

ウェブ上からRinGOch上のコンテンツへ簡単にアクセスできるようにするために、だよもんねっとの中の人がringoch.jpドメインを取得して、RinGOchゲートウェイ群のリダイレクトサーバを立ち上げた模様。主旨等についてはリンク先にて詳説されています。

ringoch.jpドメインへのアクセスがRinGOchゲートウェイにリダイレクトされる動作の流れは、

といった感じのようです。こうすることで、実際のコンテンツをどのRinGOchゲートウェイから取得したとしても、ユーザのウェブブラウザ上に見えるURLは常に一定(この場合は http://about.ringoch.jp/ というURLがまさにそれ)になるため、ユーザにはP2Pwebの存在を全く意識させることなく、分散環境へのアクセスを提供できる、というわけ。正直、思い切ったことを始めたなぁ……という印象です。

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ちなみに、以前うちの日記で取り上げた「P2Pリダイレクタ」とコレとは全くの別物です。試験運用サイトの「これの基本的な考え方」の項に

情報あってもアクセスしにくいのでは意味がない。
URIも'各ゲートウェイURI/GID/'では、wwwの多くの利用者にとっては覚えにくい。
それを軽減するためのドメインネーム+Apacheプロクシであって、初めから一極集中型の資源負荷については度外視している。
基本的には、RinGOch新月にしてもそうですが、URIが非常に覚えにくい。
この辺をどうするかを考えると、やはりこういう手段+DNSラウンドロビンが一番妥当であろうと言う考えより。
P2Pの利点を生かしていないという意見があるようですが、表向きは完全に生かしてないです。寧ろ殺して一極集中にしています。
あくまでシステムバックグラウンドのみがP2P

見た目はwww+DNSだけど、裏側では「P2P webによる自動syncバックアップシステム」と言うものがうまく機能するかの実験であって、P2P webに対しての、「他のゲートウェイが沢山あるからどうのこうの」というのは、今回の実験の趣旨から少々外れます。

とあるように、P2Pリダイレクトとは違ってこの方法ではユーザのローカル環境でRinGOchゲートウェイ(Alpha)が動作していても、そちらは利用できません。まぁ、方法自体は単純な話なので、だよもんねっとの中の人がリダイレクトサーバを用意できた、というのが主な原動力だったのかと推測します。

で……。「P2Pの利点を生かしていない」という点は確かにその通りだと思いますけど、でも、個人的にコレはとても面白い実験だと思います。とりあえずユーザを増やしてみて、どんな問題が出てくるか見てみるのは今後のためにも良さそうですね。とりあえず僕は横流し系傍観者として、ほどほどに痛い目に遭う展開を期待してみます(´ー`)y-~~

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(2004/06/15追記)
とか書いてたら、早くも昨日の夜から荒らしの人が登場していた模様。ゲートウェイの中の人たちの作業により、現時点でringoch.jpは無事に動いているようです(お疲れ様です)。

ただ、スレが20000以上乱立されていたりするので、公開・ローカル関わらず、RinGOchで下手に「すべて」を表示したりしないようご注意ください。ローカルでAlphaを起動すると重くて何も出来ない場合は、一時的にP2Pwebの方を切断しておくと動作が軽くなるそうです。