旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

rssリーダーがインターネットの帯域奪う(huixingの日記)

http://d.hatena.ne.jp/huixing/20040430#p1

P2P today経由。おおまかな話はリンク元をご覧ください。

で、僕が特に気になったのは記事原文(2ページ目)の以下の部分。

Some think a solution to the problem might be found by integrating desktop applications into a peer-to-peer network, which would distribute the load among hundreds of clients. A central server would coordinate various readers, allowing some to check the original source of the information and passing on new information. Instead of 100,000 aggregators tapping CNN's website hourly, only a handful would, passing headlines to other aggregators.

P2Pネットワークを使えば、中央サーバの調整によって一部のRSSアグリゲータ(リーダ)だけが情報をチェックするので負荷が減る、という内容です。これはShrookの説明でもあるみたいなんですが……どうせ中央サーバを用意するのなら、なんで中央サーバだけが情報をチェックするようにしなかったんでしょうか?*1

原文ではサーバ周辺の負荷にしか触れられていないようですが、そもそもRSSリーダがネットワークに負荷をかけるのは情報をプル型(更新されてなくても取りに行く)で取得しているからです。このネットワークへの負荷を最小にしたいなら、RSSリーダが情報をプッシュ型(更新された時だけ渡してもらう)で取得するのがベストなはずです。

ですからどうせP2Pにするなら、情報のチェックは中央サーバだけが行って、中央サーバからのRSSのプッシュ配信をP2P CDNで行うような形式にした方が理にかなっていると思うのですが、どんなもんでしょうか。

(本気でP2Pにするなら同じRSSをチェックしているピアだけでグループを組んで、その中から中央サーバに相当する代表者を選ぶようにすると面白そうです。ただ、グループ形成・維持のパケットの分だけネットワーク全体の負荷は上がりそうな気もしますけど……)

*1:Shrookのサイトの説明によると、中央サーバは定期的にクライアントを選択し、そのクライアントにRSSをチェックさせて、そのチェック結果を中央サーバに報告させているらしいです。同一IPアドレスからの頻繁なアクセスを拒絶するサイトでもあるんでしょうか。……というか、これってひょっとして別にピア間で通信なんてしてないのか?(汗