旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

“公平性”確保でPtoP問題を解決,通信エンジニアが熱い議論(ITPro)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20040427/143630/

Cisco主催のInternet Architecture Forumというイベントでの議論に関する記事。P2Pソフトウェアによるトラフィックを抑制する方法として、普段は使い放題にしておく一方で、バックボーンが混雑しているときだけ1ユーザあたりの利用できる帯域を平均化する「公平性」が提案されたそうです。

ただ、現時点ではそれを実現するのに以下の課題があるのだとか。

バックボーンに流れ込むトラフィック量が少ないときは,PtoPソフトの利用者もそのまま使える。込み合ってきたら,PtoPを利用するユーザーとそうでないユーザーが使える帯域に差が出ないように,網端の装置で制御するというわけだ。ただし,「サービスを提供する際には,ユーザーの契約形態に応じてトラフィックを制御すべき。しかし,現状の機器ではトラフィックのフローごとにしか制御できない」(NTTコムの水越氏)と技術的な課題も浮き彫りになった。

ということは、フロー制御が行われるようになっても、複数のTCPセッション上で1つのファイルを分割送信(または受信)するような方法で、帯域を一人占めできるわけですか……? なんだか、HTTP接続を複数張ってファイルを高速DLするダウンロードソフトを連想させる話です。HTTPサーバがHTTP接続1つあたりの最大通信速度を制限していたので、そういう方法で裏をかいたソフトがあったんですよ、昔。(今でもあるかも)