ネット家電の通信規格を共通化へ 総務省、世界標準狙う(asahi.com)
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200402090248.html
昨日の日記で「ネット家電の勢力図が……」とか書きましたが、ネット家電の状況について触れてる2月10日の記事にその話が載ってました。乱立する(乱立してたのか!)ネット家電の通信規格をまとめて相互接続できるようにするという目的は分かるんですけど……総務省が本気でこんなこと出来ると思ってるんですか?(汗
総務省は、すべての情報家電を家庭内ネットでより容易につなげられるように、新たな通信規格づくりに乗り出す。現在、通信規格はメーカーなどが個別に開発し、主なものだけで6陣営に分かれている。陣営間ではそれぞれデータの形式や送受信のタイミングなどの約束事が異なっている。このため、陣営間の通信を相互につなげる規格が必要になる。
省内に研究会「デジタル情報家電のネットワーク化に関する調査研究会」を立ち上げて6月までに新規格の大枠を固め、国連の専門機関である国際電気通信連合(ITU)に提案する。海外メーカーに先んじて規格を打ち出し、情報家電の世界標準規格を握る狙いだ。
この記事が出た段階ではNTT-Comのが発表されてなかったので6陣営となっていますが、現時点では1つ増えて以下の7陣営です。
- ソニーや米Intelなど42社の「デジタルホーム・ワーキンググループ(DHWG)」
- 松下電器産業やシャープなど113社の「エコーネットコンソーシアム(ECHONET CONSORTIUM)」
- 東芝や日立製作所など26社の「HAVi推進協会」
- NTTなど66社の「宅内情報通信・放送高度化フォーラム」
- ソニーやフィリップスなど164社の「1394協議会」
- 米Microsoftなど524社の「ユニバーサルプラグアンドプレイ・フォーラム(UPnP Forum)」
- NTTコミュニケーションズなど14社の「ユビキタス・オープン・プラットフォーム・フォーラム(UOPF)」
やっぱりUOPFの最大のライバルはUPnP Forumになるんでしょうか。ただ、今回のNTT-Cの方式の特徴としては以下の記事によると、
IP電話で家電遠隔操作――NTTコムなど実験(NIKKEI NET)http://it.nikkei.co.jp/it/news/index.cfm?i=2004021209696j0
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)と東芝、リコーなど11社は16日、首都圏などの100家庭を対象に家電を遠隔操作する実験を開始する。IP(インターネット・プロトコル)電話の通信手法をベースにNTTコムが開発した新通信方式を採用した。
家電各社はネット対応家電で電子メールの通信手法を採用している例が多い。メール方式では第三者による侵入の懸念があり、サーバーを介するためリアルタイムの通信も難しかった。家電機器に電話番号を割り振って通信するIP電話方式では認証の際にサーバーを経由するが、認証後は直接通信となり、安全性と即時性が高いという。
ということで、IP電話の方式を使っているあたりをどう活用できるかが鍵になりそうです。IP電話普及の波に乗ってうまいことデファクトスタンダードになれれば物凄いですが、はてさて。