旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

“的”外れにもほどがあるレコード業界の訴訟作戦(ZDNN Japan)

http://www.zdnet.co.jp/news/0309/16/cead_coursey.html
http://www.itmedia.co.jp/news/0309/16/cead_coursey.html

レコード業界が目指すべきは、音楽ファイル交換を阻止することや、顧客を遠ざけることであってはならない(訴訟はもちろん彼らを遠ざけるものだ)。ファイル交換を、認可を受けた販売経路に切り替えることを目指すべきなのだ。こうした販売経路が顧客の需要に見合うだけの十分な量と質を兼ね備えるようになるまで、RIAAの訴訟は良くてもレコード業界に対する誹謗・中傷を招くだけであり、最悪の場合は音楽ファイル交換を合法とししてしまう新法を成立させる契機となるだろう。

「音楽ファイル交換を合法としてしまう新法」にまでは流石に行かないと思いますが、それでもRIAAがこんなことばっかりやってると、いずれ消費者の意識が「RIAA=悪」から「RIAAにさえ捕まらなければいくらでもファイル交換してかまわない」なんてことになってしまうような気がします。つまり、元々のアーティストが被る不利益が隠されてしまう、と。

結局、この手のファイル交換を減速させる(もはや撲滅は不可能でしょう)方法はユーザの善意・良心に訴えるとか、現物のCDに付加価値を持たせるとかそれくらいしかないと思ってます。今のRIAAのような権力にモノを言わす方法を続けると、将来「追跡不可能なファイル交換技術」(現に登場しようとしている)が登場したら違法行為に対する歯止めが何もなくなってしまうのではないでしょうか……。

で、この手の話の結論としては「問題を解決するためにはネット上で音楽を買う方法を〜」となるんですが……最近思うのは、ネット上で手軽に音楽をDL購入出来るって状況は、結局のところクレジットカードの番号を使ってamazonでCDを買うのと手軽さ的には大差ない気がするんですよね。この問題を解決する決め手って何かあるんでしょうか。