創発―蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク
Passion For The Futureの書評に触発されて買ったきり、すっかり放置していた創発(ASIN:4797321075)をようやく読み終わりました。読み応えあったー。確かに、これは橋本さんが言うように「興味のある人はいつか、ではなく、今、読むべき。」な本ですね。
キーワードは「自己組織化」「複雑性」。特に、「自己組織化」という単語をその雰囲気でわかったきになっている(僕みたいな)人は是非読んでみるべきです。個々の部品が与えられた環境に基づいて行う判断が結果的にボトムアップな知性を生み出す、という自己組織化の考え方は物凄く魅力的です。ただ、それがあまりにも魅力的過ぎるために、その自己組織化という枠にあらゆるものを当てはめようとすると失敗しやすい諸刃の剣なのではないか、と感じます(事実、ニューズウィークから「インターネットで最も重要な50人」として選ばれるほどの著者スティーブン・ジョンソン氏すら、訳者の山形浩夫氏に訳注でつっこまれたりしてますし*1)。そういう意味でも、自己組織化に多少なりとも興味のある方なら読んでみることをオススメします。
とりあえず、いろいろメタ話(↓みたいな)が思いついて楽しいと思いますよ。メタネタ大好き、妄想上等ー!*2