パケットの中身問わないファイル転送技術、モバイル対応に(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0404/15/news085.html
現在は有線ネットワークで利用されているメタ−コンテンツ技術は、XORアルゴリズムを使ってファイルをデータの固まりに分割し、ネットワークにマルチキャストする。そのファイルのコピーをダウンロードしようとするクライアントは、1から10まで正確にパケットをダウンロードする必要はなく、ファイルを受信する際に一定量のパケットを無作為に受け取るだけでいい。
(略)
「泉からコップ一杯分の水を汲むようなものだ。どの分子がカップを満たしているか気にせず、満たせばいいだけだ」とオッペンハイマー氏。
これだけ読んでも「はぁ?訳わかんないんですけど」状態だったので、少し関連キーワードを拾ってみました。まだほとんど内容は理解できてないので、あくまで理解以前でのメモということで。何にもまとまってなくて申し訳ないです。
Digital Fountain社のMichael Luby氏のサイトからダウンロードできる1998年の論文「A Digital Fountain Approach to Reliable Distribution of Bulk Data」によると、Digital Fountain社のTornado Codesは誤り訂正符号としてリードソロモン符号を用いる高信頼マルチキャストより高速に処理できるのだとか。
- リードソロモン符号(Reed-Solomon Code)
リードソロモン符号(RBB TODAY ブロードバンド辞典)
http://dictionary.rbbtoday.com/Details/term2530.html
リードソロモン符号は、CDやハードディスク、DAT、DVDなどの記憶装置や、ADSLや宇宙通信などの通信分野などで用いられています。
で、リードソロモン符号がCDでどのように使われているか、についての詳細は以下のサイトが詳しいです。
鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(5月23日:C1エラー/C2エラー)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000601/key121.htm
- 高信頼マルチキャスト(Reliable Multicast)
信頼性マルチキャストとか訳されたりもするみたいですが。以下は参考資料。
リライアブル・マルチキャスト(RBB TODAY ブロードバンド辞典)
http://dictionary.rbbtoday.com/Details/term906.html
信頼性を有するマルチキャスト通信技術(WIDE PROJECT 2000 annual report)
http://www.wide.ad.jp/project/document/reports/pdf2000/part11.pdf
Digital Fountainは、Luby氏の上記論文の概要を見る限りでは、受信側からのフィードバックを必要としないFECのみを用いてる模様(論文中ではFEC→erasure codeと言い換えている)。あと、IETFのReliable Multicast Transport (rmt)ワーキンググループには、こんなRFCがありました。
The Use of Forward Error Correction (FEC) in Reliable Multicast(RFC3453)
http://www.ietf.org/rfc/rfc3453.txt
しかし、調べてて初めて気付いたんですけど、これって結構前から研究されてるreliable multicastの一種なんですね。とりあえず、そのうち誰か周りの詳しい人を捕まえてreliable multicastについて聞いてみます。僕は1時間ほど調べただけじゃ、これを使ってストリーミング配信ができるのか(動画を全部DLするまで閲覧できない?)かどうかさえ判別がつかなかったので……。