旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

新興企業からIE強化ツール登場(ITmedia)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/16/news010.html

ソフト新興企業のOnfolioは3月15日、同社初の製品となるブラウザベースのツールパッケージ「Onfolio」をリリースした。インターネットを調査に利用するユーザーが増えていることに着目、これを利益に結び付けたい考え。

Onfolioは、MicrosoftInternet ExplorerIE)にもう一つのウィンドウを組み込めるコンテンツ集約用アプリケーション。同社によれば、ユーザーはこの中で別枠のお気に入りやフォルダを作成でき、そこで保存した情報を共有・公開できる。

同日に公開された詳細記事はこちら。

神話に挑む新興企業、IEから新たなニッチを開拓(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/16/news026.html

Onfolioソフトを使うと、ユーザーは画像、文書、テキストの抜粋、個人的なメモ、Web上にあるページ全体を保存できる。IEでは不可能な、蓄積したデータに対するキーワード検索もできる。Professional Editionでは、保存したコンテンツからレポートやWebサイトを作成できるパブリッシングツールも提供される。

とのことで……これはすごいですね! 最近「あったらいいなぁ」と思ってたツールがそのまま形になったみたいです。

で、早速Onfolioのサイトから30日間の無償体験版をダウンロードして試してみました。

FREE DOWNLOADにあるOnfolioSetup.exeからインストールした後、タスクバーに入っているOnfolioのアイコンをダブルクリックするとIEが起動します。Onfolioの機能は、お気に入りや履歴と同じようにエクスプローラバーとして表示されます。

IEで表示されているサイトを取り込みたいときはサイト上で右クリックして「Capture Page To Onfolio ...」を選択するとToolbar and Capture Dialogのスナップショットにあるようなダイアログが出現。コメントを入力し、ページをSaveする形式(URLのみ記録する「Link」か、ローカルコピーを取る「Local copy of web page」か)を選択すると、まるっと保存されます。ふむ。。さすがにMicrosoft .NET Framework 1.1を強制するだけのことはあって、日本語で化けたりとかはしないみたいです。で、あとは自由に検索出来る……と。保存部分の出来は素晴らしいですね。

詳細記事中にある「パブリッシングツール」は、Onfolio Collection Explorer(左の方)の「Publish」ボタンを押すと起動します。これ、Onfolio Publisherという名前なのですが、何をしてくれるのかと思ったらCollection内のフォルダにある全てのページを羅列してくれるだけでした。Publisherのスナップショットを見るとキレイに作ってくれるように見えますが、こういう風にやろうとするとフォルダ分けと並び替えが面倒そうです……。まぁ、このへんの支援機能は今後充実していくんでしょうね。きっと。

データの保存方法の話。

上のような動作で保存されたファイルは「Collection」という単位で管理されるものらしく、そのCollectionファイル(デフォルトはMain Collection.cfs)はC:\Documents and Settings\ユーザ名\My Documents\My Collectionsに保存されます。保存されたサイトなどの情報は全てこのCollectionファイルに含まれるようで、他にはなにもありません……ってひとかたまりのファイルにしてるんですかコレー?!Σ(゜д゜lll)

一応「File」→「Export」→「To File(s)...」を選択すれば、取り込んだサイトはインターネットショートカットかmht形式でエキスポートできましたけど……コメントなどは消えてしまうみたいです。Onfolioで検索するだけなら問題ないですが、蓄積した情報を他のソフトで流用したい(例:ConceptBaseで概念検索)とか考えると手間が増えそうですね。

うーん。Sleipnirを捨ててでも乗り換える価値があるかどうか、まだ微妙かな……。でも、現時点でかなり洗練されてるのは確かです。期待大。

(2004/03/18追記)
Onfolio Deskbar(エクスプローラバーの中身と同じ機能)を単独で起動して、サイトを取り込むときは「Ctrl+右クリック」でIEオリジナルのメニューを出せばSleipnirでもOnfolio使えました。これ、会社での調べ物に本格的に使ってみようかなぁ。。

(2004/03/21追記)
Sleipnirオプション」→「全般」→「全般2」の「ページを右クリックで拡張メニューを表示する」をオフにしておけば、右クリックでIEオリジナルのメニューを出せるんですね。。_| ̄|○