旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

お話聞きました……のら(DJ)編(Noras)

Norasの「お話聞きました……」シリーズにて今まで色々な界隈の人に話を聞いて回っていたのら氏が、今回初めて(?)質問される側に回り、主にネットラジオ界隈の話題を喋りまくっています。(1)〜(4)まで。

お話聞きました……のら(DJ)編(1)
お話聞きました……のら(DJ)編(2)
お話聞きました……のら(DJ)編(3)
お話聞きました……のら(DJ)編(4)

質問者の欄に僕の名前が載っていますけど、カットされたわけでもなく本当に挨拶しかしてません(汗)。Alphaのチャット部屋を覗いたらたまたま見かけただけだったので、質問も何も考えてなかったんですよね……。

ちなみに、僕はネットラジオ界隈については本当に何も知りません(昔、peercastの仕組みを多少調べた程度)。とりあえず邦楽はJASRACの関係で流せないから、ネットラジオはCCPLで配布されてる海外の音楽とか、オリジナルの同人音楽だけでやり繰りしてるのかなぁ……なんて考えてたのですけど、本格的にやってる人達(記事中で言うMOKラジオやFMCampanella)はもっとずっと先に進んでいるという話は意外でした。その一方、JASRACの前担当者が「「ネットラジオは全部違法だ、氏ね」とかいうかなりのDQN」の話もあって、(これって海外でCCPL配布されてる楽曲が必ずしも合法にネットラジオで流せるってわけじゃないのか……?)という不安もかき立てられたり。以下はリンク先の山崎氏のサイトからの引用。

一方、インターネットラジオのようなインタラクティブ配信は、「配信者属地主義」といい、サーバーがどこに設置されていようと情報を発信する者がいる国で権利処理を行なうべきという考え方だ。

あと、音楽配信の方向として「threedegreesのようなジュークボックスサービスはどう思いますか?」と質問しておけばよかったなぁと少し後悔。あれは「グループに参加できる人数が少ない」「楽曲が受信者側に保存されない(mp3ファイルなどには変換できない)」ということで逃れていますけど、あれはマイクロソフトの権力あればこそ出来た方法なわけで、threedegreesが発表された当初は「俺だって思いついてたのに!(だって明らかにクロだろ?)」と悔しがった人がかなり居たはずです。

しかし、よく調べてみればthreedegreesは「MSのサーバで人数制限をしているから安心」というよりは、「メッシュ型のネットワークで音楽を配信するため、拡張性が無い」だけで、実際のところ人数制限が無かったとしてもグループにある程度以上の人が所属している場合は使い物にならないと思われます。また、楽曲が受信者側に保存できないという点も、音楽ファイルの送信が完全にP2Pに行われる(そのためにTeredoまで使って!)ので、送信側と受信側で改造ソフトを使えばこの制限も簡単に回避できるはずです。普通のファイル共有ソフトを使った方が数段簡単なので、誰もやらないでしょうけど。

だから「MSもやってるじゃないか!」という言い訳が有効なら、P2Pネットワークで少人数のグループを組み(この人数はソフトの実装上で制限)、ファイルを互いにストリーミング配信し(ソフトの実装上で保存禁止)、多人数ボイスチャットも行えるソフトを作るところまでOKになるんじゃないかと思いますし、これってある程度ネットラジオに近いと思うんですけど、実際のところどうなのか……。そういうソフトを作る動きって既にあるんでしょうか?

      • -

今まではなんとなくNorasの記事を紹介するのは避けてたんですけど(どこに何があるのか本当にわかりにくい=一見さんお断りなサイトなのかなぁ、という印象?)、自称横流し系ブログとして、この機会に一度紹介してみました。