旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

PC98が凋落した理由

8月7日の日記で触れたPC98受注打ち切りの件に関連して、面白い記事を見つけたので紹介します。ほぼ全文転載に近いですが……。

もなQポータルの2003年8月8日
http://www.tokyo-nazo.net/~tester/title.html#200388

そういえば記事を読みますと、PC9801の凋落は割高だったからみたいなことが書いてありますケド、ちょっと違うと思います。
実はWindows95発売前から、PC9801よりも割安なAT互換機もありました。
にも関わらずPC9801が売れ、AT互換機が売れなかった理由。
それは、漢字ROMにあります。
当時のPC9801を含めた国産パソコンは、漢字を表示するのに漢字ROMという専用のハードウェアを積んでいました。
そのため、日本語表示が非常にスムースだったのです。
対してAT互換機は漢字ROMを積んでいませんでしたから、漢字をグラフィックとして表示していました。
そのため、日本語表示が非常に遅かったのです。
このもたつき感がAT互換機の販売の妨げになっていました。
ところが、Windows95からは日本語表示は全てグラフィック形式になりました(実際にはWindows3.1もそう)。
PC9801はWindows95対応をしたことで、自分が持っていた最大の武器である漢字ROMの利点を失い、漢字ROMを積まない分だけ安いAT互換機に価格競争に持ち込まれて凋落していったのです。

( ゜∀゜)ノ〃∩ヘェーヘェー Win95発売後に急にAT互換機に市場を奪われたってのは知ってましたけど、こんな理由だったんですね。