旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

ピーターの法則

いつものようにサイトを巡回していたら、その中で「ピーターの法則」っていう面白い法則があるよ、っていう話を見かけてちょっとネットで調べてみました。ピーターの法則について書かれた本*1は既に絶版になっているようなのですが、その内容を抜粋したサイトが見つかったので、そちら(↓)から文を拝借します。

ピーターの法則とは?
http://www001.upp.so-net.ne.jp/vem10252/sociology/Peter2.html

それではまず、「ピーターの法則」とはどういう法則か?といえば、それは次のわずか2行ほどで表現できる短いものです。(以下すべての引用は田中融二氏の訳された日本語版からします)

ピーターの法則
階層社会にあっては、その構成員は(各自の器量に応じて)それぞれ無能のレベルに達する傾向がある。(同書P25より)

これが基本の法則。この説明だとあまりピンと来ないでしょうけど(僕もそうでした)、その続きで

なお、<ピーターの法則>からすぐに導きだされる<系>として(同書P28より)

<系1>
時がたつに従って、階層社会のすべてのポストは、その責任を全うしえない従業員(構成員)によって占められるようになる傾向がある。

<系2>
仕事は、まだ無能のレベルに達していない従業員(構成員)によって遂行される。

というのがあります。これらは<ピーターの法則>を応用していく際にじつに有用な<系>です。

この「系」が出てくると多少分かりやすいかも。これだけ読むとお偉い方はみんなアホで、平社員をこき使ってるだけじゃないか!と怒る人が居そうですけど……まぁ現にそう言ってるんですが……その理由についてもうちょっと分かりやすく触れてるサイトを以下に紹介しときます。

ときどきコラム その18 ピーターの法則
http://www.pagni-music.com/nomura/column/200211a.html

オンライン経営顧問 「e−comon」発行メールマガジン VOL.280 『無能集団』
http://www.e-comon.co.jp/ganbaredatabase/010627.htm

小野光則のアメリカレポート
http://www.zaikaisapporo.co.jp/jouhou/america/4.htm

つまりアレです、「技術者としては優秀だけど、上司にはしたくないなぁ……でも現にここで一番優秀なのはあの人だしなぁ」みたいなことをあちこちで繰り返すうちに、組織のポストは全て「自分に向かない仕事をさせられてる人」で埋め尽くされてしまうっていう、考えようによってはとんでもなく救いのない法則ですね。特に、僕の職場は業務内容からして技術者ばかりが集まってるからこういうことが起こりやすそうで、読んでいてゾッとしました。

ただ、最後に挙げた「小野光則のアメリカレポート」にあるように、自分の今後の立ち回り方を考えるという意味ではかなり参考になりそうな気がします。自分自身、人の上に立って気を遣うなんて絶対出来なそうな人間なんで……自分不器用ですから(ぉ。これは是非実物を入手して読んでみたいなぁ。

*1:この法則の発見者であるLaurence.J.Peter博士の書かれた(実際にはRaymond Hull氏が執筆)『THE PETER PRINCIPLE』William Morrow and Company 1969(日本語訳は田中融二訳『ピーターの法則―〈創造的〉無能のすすめ―』ダイヤモンド社・昭和45年1月22日初版)