旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

ローカルWiki(ishinao.net)

http://mylog.ishinao.net/id/444

朝方、なんか会社行きたくないなぁ……とか思いながら(言うな)調べものをしていたらいたらこんなエントリを発見。

個人的なWikiを動かすために、わざわざWebサーバーを入れている人にはそれだけでも結構有用だろう。けれどもわざわざ作るんだったらそれだけじゃつまらない。それに何を追加するともっと面白くなるかな。メモ帳方面、PIM方面、あるいはWeb上のWikiのクライアントツール方面のアプローチもあるよなー。

僕も最近同じようなこと(ローカルでWiki)考えてたので、参考にメモ。考えてた実現方法は違いますけど、ここの人はホントにいろんなことを他人に先んじて考えてる&試してて「やられたっ!」と思わされます。いや、僕が流れに全然ついていけてないだけなんですけど……。

思えば「Search with Google Web API」にもびっくりしました。自分のサイトにリンクしているサイト(というかエントリ)を知るためにTrackbackを使うんじゃなくて、そういうエントリをBulkfeedsあたりから取得して自分のサイトの各エントリに表示する機能があったら便利かなぁと思ったら、今現在可能な範囲で既に機能実装されてるんですもん。精進しなきゃなぁー。

テレクラ箱

この話は100%妄想です。思いつきだけのネタなので、長文ですけどあまりまじめに読まないでくださいね。

少し前に、昔テレクラにはまってた人(本人曰く「テレクラが援助交際に使われるようになる前」とのこと)からテレクラの仕組みについて話を聞く機会があって、それがきっかけで「テレクラってIP電話で簡単に実現できないかな……」と色々考えていたときの話。

そのテレクラマスターによると、普通のテレクラでは男性用の電話番号と女性用の電話番号があって、女性用の番号に電話をかけると男性に、男性用の番号に電話をかけると女性に繋がるのだそうですが(正しいかは知りませんよ)、ユーザが固定の識別子を使ってユーザの履歴を残せる場合には、この男性用と女性用の番号を1つに統一できるのじゃないか?と思いつきました。

簡単にモデル化すると次のような形です。

まず複数の電話があって、それらは固定の電話番号を持っていて非通知設定にはしていない。そして、電話をかけられるとその呼び出しを他の電話に転送するテレクラ箱(仮)が世界にただ1つあるとします。ネットワーク的に言うと、テレクラ箱を中心として複数の電話に向かって放射状の線が延びるスター型のトポロジ、を連想してみてください。

一方、世の中の人間は以下の6タイプに分かれるとします。

  • 男1: 異性とだけ喋りたい男
  • 男2: 同性とだけ喋りたい男
  • 男3: 異性とも同性とも喋りたい男
  • 女1: 異性とだけ喋りたい女
  • 女2: 同性とだけ喋りたい女
  • 女3: 異性とも同性とも喋りたい女

こうすると、何度かテレクラ箱に電話をかけている内に、ユーザは自動的に自分の狙い通りの相手へ電話がかかるようにすることが出来るはずです。

(理由)
上記のモデルでは、自分の狙いと違う相手に電話が繋がったユーザは即座に電話を切ると思われます。なので、あるユーザが電話を切ったときには、相手のユーザのタイプを以下のように推測できるはずです。

  • 男1 が電話を切った: 電話を切られたユーザのタイプは 男1 or 男2 or 男3
  • 男2 が電話を切った: 電話を切られたユーザのタイプは 女1 or 女2 or 女3
  • 女1 が電話を切った: 電話を切られたユーザのタイプは 女1 or 女2 or 女3
  • 女2 が電話を切った: 電話を切られたユーザのタイプは 男1 or 男2 or 男3

追加で以下のルールも。

  • 即座に電話を切った: 男3 でも 女3 でもない可能性が高い

逆に、ある程度の時間が経ってから電話を切った場合は、その相手はある程度狙いに近かったと考えられます。この場合、会話していた相手のユーザのタイプは以下のように推測できるでしょう。

  • 男1 と会話: 相手ユーザのタイプは 女1 か 女3
  • 男2 と会話: 相手ユーザのタイプは 男2 か 男3
  • 女1 と会話: 相手ユーザのタイプは 男1 か 男3
  • 女2 と会話: 相手ユーザのタイプは 女2 か 女3

これらのルールによって、ユーザのタイプ分けを徐々に変更していけばテレクラ箱を実現できる……かどうかは実際にシミュレーションして、これらのルールが適切かどうか検証してみないと分かりませんけど、(アホらしいのはともかく)方向性としては分かっていただけるのではないかと思います。

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で、ここまで考えてみて思ったのですけど……こういうのって何のジャンルの話なんでしょうか? お互いのタイプと行動によって互いのパラメータが徐々に変化していくという意味ではgooglePageRankが似ているような気もしますし(パラメータを変化させるルールは全然違いますけど)、ユーザの行動によって徐々に学習するという意味ではベイジアンフィルタにイメージが近いような気も。例の人には「行動学とかじゃない?」とか言われたんですが、行動学ってそういうのでしたっけ?

一瞬似てるかとも思ったのですが、行動によって双方のパラメータが変化する点で、パーソナライズサーチとはちょっと違うのかな、とか。

ネットオークションなどの評価システムを突き詰めればいいだけの話なんでしょうか。

それともう一つ疑問点。このテレクラ箱みたいなパーソナライズって、分散型で実現できるものなんでしょうか? 今回のモデルではテレクラ箱は世界に唯一つってことにしましたけど、これを複数の箱で負荷分散しようとしたら、急に難しくなる気がするのですが……。ユーザはテレクラ箱に署名された行動履歴を持ち歩いて、それを発呼時にテレクラ箱に渡して検証してもらうのかなぁ、とか考えたのですが、スーパーピアの居ないP2Pになるとそれも難しそうですし。

(※注)とはいえ、今回のモデルでは「ユーザが偽りの自己申告を行うメリットが無い」ので、行動履歴の署名なんて無意味なんですけどね……。途中で気付いたんですけど、他に良い例が思いつかなかったので勘弁してください。

ユーザが自分の属性について、自己申告をする必要がないだけじゃなくて、自己申告またはユーザをグループ分けする行動を偽る意味すら無いシステムって、いろいろ考えると面白そうです。

妄想終了。