旧・無印吉澤

昔はてなダイアリーに書いていた記事のアーカイブです

バカさ加減隠蔽ツール(2)

チロルチョコきなこもち

そこで、

  • 基本的に全ての情報をユーザのプライベートなDBで管理して、blogにはその情報をフィルタリングしたものだけをアップロードする

……というスタイルを支援するツールがあったら、一部の人にはすごく便利なんじゃないでしょうか。

全ての情報、というのはエントリのネタになる断片的な情報(例えばちょっとした考察のメモとか、他人のサイトの感想とか)と、その断片的な情報をまとめたエントリの両方のことです。で、エントリとして登録されたものは自動的にblogへアップロードして、それに対するコメントやトラックバックを自動的にプライベートなDBへフィードバックする、blogをラップするようなツール。

つまり、「情報の入力=情報の公開」とせずに、その間に1段置いた方が個人的な情報の収集・管理には適しているんじゃないかなぁと思うわけです。また「情報の入力≠情報の公開」とすることで情報の入力への抵抗感を無くせれば、情報の公開に興味がない人もいずれ引っ張り込めるんじゃないでしょうか。で、僕はこれを便宜上「バカさ加減隠蔽ツール」*1と呼ぶことにします。

ただ、もちろんコレは「個人的な」情報の収集・管理についての話で、Wikiでマニュアルとかを作るような場合には当てはまらないんですけどね。あと、このツールを使ってもらうことで情報を公開するようにはなるかもしれませんけど、その結果議論が産まれるかどうかはまた別問題なのですよね……。

この情報の収集と議論の関係については、下記のblogに引用されている、日経デジタルコアの坪田知己さんの文章が的確に表現しています。

日経と「適時・適量・最適表現」の関係(blog@ikegai.jp)
http://web11.sfc.keio.ac.jp/~s01050ni/mt/archives/000024.html

われわれは、日常的に「意思決定ループ」を回しながら生きています。就職や結婚も、仕事や日常の行動についても「課題の発見」「情報収集」「選択肢の絞り込み」「決断」「実行」というプロセスを通ります。さらに、そこでの行為を「評価」「再挑戦」するというループを描いています。そこで大事なことは、このループを「速く」「正確に」回した者が人生においても、ビジネスの上でも勝利者になれるのです。大事なことは、情報収集のための編集ツールや編集方法、議論をまとめていく編集ツールや編集方法があるかどうかです。ここに「情報デザイン」の重要性があります。

いくら情報を集めても、回さなきゃそこでおしまい。

(まだ続きます)

*1:マイナスイメージのある名前にしたのは意図的。